MRI・CT・レントゲン完備
MRI・CT・レントゲン完備
MRI(磁気共鳴画像診断:Magnetic Resonance Imaging)は、強力な磁石と電波を用いて体内の臓器や血管などの断層画像を描出する検査で、様々な病巣を発見することができ、病気の早期発見・診断に有効とされています。
検査は仰向けに寝て、トンネルのような筒の中に入って受けていただきます。検査時間は部位により異なりますが20分程度です。ラジオと同じような電波と磁石による磁場が体内の水素原子のみを共鳴させ、その様子を断層画像化することで体内の水分や血流の状態を詳細に確認することができます。
X線を使わず磁場を利用しているため被ばくの心配がなく、人体への悪影響や痛みなどの苦痛もありません。血管や脳、脊椎、四肢、関節などの状態の把握に有用で、とくに頭部では脳血管の状態や腫瘍の有無、脳組織の萎縮を調べるために欠かせない検査となっています。
ただし、MRI検査では磁力に金属が反応するため、体内に金属(ペースメーカー、金属製の義歯、微量の金属を含む刺青など)がある場合には検査ができないことがあります。また、機械のトンネル内は狭く閉所恐怖症の方は工夫が必要なこともあります。そのため、事前の確認やご相談が不可欠です。
頭部MRIは脳の断面を詳細に映し出し、脳梗塞や脳出血、脳腫瘍、眼窩内腫瘍、脳組織の萎縮、脳外傷などを検出します。
MRIとMRAは検査装置や方法は同じですが、撮影した画像の処理方法が異なります。MRAは、磁場による血流の信号の画像化によって、血管の状態を詳しく描出できます。脳動脈瘤や脳動脈の狭窄・閉塞、脳血管奇形などが検出できます。くも膜下出血の原因となる未破裂脳動脈瘤のスクリーニング検査として有用で、破裂する前にカテーテル治療などを行うことで、重篤なくも膜下出血の予防が可能になります。
脳腫瘍などの精密検査として脳造影MRIがあります。点滴から造影剤を注射してMRIを撮影するもので、下垂体腫瘍や脳腫瘍、一部の特殊な血管の疾患は、造影剤を使うことで鮮明に確認できます。
頸部MRAは頸動脈を調べる検査です。頸動脈から脳へ血液を送る動脈が分岐します。脳血管疾患では頸動脈が細くなる傾向があるため、頸動脈の状態を確認することが重要です。
当院では、シーメンス社製『MAGNETOM Sempra(磁気共鳴画像診断装置)』という高性能1.5T(テスラ)のMRIを完備しています。これにより、MRI、MRA、VSRAD(ブイエスラド:認知症分析)などの検査を行い、その日のうちに結果をご説明しています。
検査を受けていただけない場合がございます。事前にご相談ください。
心臓ペースメーカー、埋込型除細動器、心臓人工弁を使用中
脳深部刺激装置、古い脳動脈瘤クリップを使用中
血管内ステント、血管内フィルターを挿入して間もない方
人工内耳・中耳を使用中
磁石式・金属製の義歯、歯科インプラントを使用中
子宮避妊具を使用中
妊娠初期(4か月未満)、もしくは妊娠の可能性がある方
刺青やアートメイクをしている方
体内に材質が確認できない金属がある方
閉所恐怖症の方、もしくはその傾向がある方
など
造影検査や腹部検査の場合、検査4時間前からの食事は避けてください。
ただし、水分(水のみ)の摂取は可能です。脱水状態にならないようにご注意ください。
(※水分制限を指示されている方は、事前に主治医にご相談ください)
それ以外の方はとくに食事制限は必要ありませんが、検査内容や他の検査との組み合わせによっては特別に指示される場合もあります。
絶食がない場合は普段通りお薬を服用なさって結構です。
造影検査などで絶食が必要な場合は、担当の先生にご相談ください。特に糖尿病の方は、低血糖・高血糖症状にご注意ください。
検査の前に検査着に着替えていただきます。脱ぎ着しやすい服装でお越しください。
金属が含まれているものが身体についていると、画像に乱れが生じて正確な診断ができなくなります。また、金属が磁石の力で引っ張られるため大変危険です。そのため検査の部位に関わらず全身すべての金属を外していただきます。
以下のものはお着替えの際に外してください。
時計
入れ歯
補聴器
金属のついた下着
遠赤外線の下着、保温性の下着(ヒートテック)
使い捨てカイロ
湿布
磁気治療テープ(エレキバン)
アクセサリー類
金属がついてるかつら、ヘアピース
マグネットネイル
カラーコンタクト
造影MRI検査を予定されている方で下記に該当する方はお申し出ください。
造影剤は腕の静脈から注入します。検査中、副作用が生じる場合がありますが、すぐに適切な処置がとれるようにしておりますので、安心してください。
注射された造影剤は24時間以内にほぼ全量が尿中に排泄されます。早く排泄させるために、水分を積極的にお摂りください。なお、水分制限をされている方は事前にお知らせください。
CT(コンピューター断層撮影:Computed Tomography)は、X線を利用して体の断面を画像化し、血管や臓器、骨の情報を得る検査です。頭蓋骨の状態も鮮明に描出することができます。検査時間は30秒程度です。打撲などの外傷や急性期病変(とくに脳出血)を疑う場合には短時間で結果がわかるCT検査が有用です。
頭部CT検査は、装置の円筒形の部分に頭を入れて受けていただきます。円筒から頭の周りを一周するようにX線が照射され、頭の中を輪切りにしたような断面画像が得られます。頭蓋骨骨折や外傷性頭蓋内出血の有無、脳出血、くも膜下出血などを迅速に診断することが可能です。
当院ではSOMATOM go 16列マルチスライスCT装置を導入しており、短時間かつ高画質で頭部全体を撮影しています。
検査を受けていただけない場合がございます。事前にご相談ください。
心臓ペースメーカー、埋込型除細動器、心臓人工弁を使用中
妊娠中、もしくはその可能性がある方
CT検査で使用する造影剤(ヨード剤)は、検査する部位(臓器)をより詳しく調べる目的で使用するお薬です。
造影CT検査を予定されている方で下記に該当する方はお申し出ください。
造影剤は腕の静脈から注入します。その際に、体が熱く感じることがありますが、一時的なものなので心配することはありません。
検査中、副作用が生じる場合がありますが、すぐに適切な処置がとれるようにしておりますので、安心してください。
注射された造影剤は24時間以内にほぼ全量が尿中に排泄されます。早く排泄させるために、水分を積極的にお摂りください。なお、水分制限をされている方は事前にお知らせください。
CT検査では、人体にX線を照射するため、放射線被ばくは避けられません。しかし、医師は診療上その検査が必要かどうか判断をし、診療放射線技師はより低い線量でより質の高い画像を提供しています。
一度の検査で人体に影響を及ぼすほどの被ばくはありませんので、安心して検査を受けてください。
基本的に健康被害をもたらす被ばく線量ではありませんが、不安なことやわからないことがありましたら、遠慮なくご相談ください。
頸動脈は脳へ血液を送る重要な動脈ですが、動脈硬化が起こりやすいところでもあります。頸動脈の動脈硬化が進んでくると、プラーク(血中の余分なコレステロールの蓄積)により血管が細くなったりします。この状態を放っておくと脳梗塞を引き起こす恐れがあります。高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病がある方は動脈硬化を生じやすいため、とくに注意が必要です。
頸動脈エコーは頸動脈の血管を詳しく見る検査です。動脈硬化による狭窄部分の発見だけでなく、狭窄の程度や形状、狭窄部分を通過する血液の速度(流速)、プラークの性状なども判定できます。頸部にプローブ(探触子)という器具をあてて行う検査で、X線による被ばくの心配もなく身体に負担の少ない方法です。検査時間は20~30分でMRIやCTと同日に行うことができます。
当院では、他院からご依頼いただいたMRIやCT検査にも対応しています。担当されている患者様のMRIやCT検査が必要になった場合には、ぜひご紹介ください。
頭部のMRI検査に関しては、検査・治療の長いキャリアを持っている専門医が読影と画像診断を行って即日結果をお伝えし、データをCDに記録してお渡ししています。
頭部以外のMRI検査については、読影医による報告書を後日、ご依頼いただいた医療機関様にFAXして、原本を郵送いたします。
ご予約は、お電話又は診療予約ページでお願いいたします。
TEL 0467-23-6737
画像検査の依頼につきましては、あらかじめお電話でのご予約をお願いします。
TEL:0467-23-6737 FAX:0467-23-6738
検査のご依頼では、必要な検査部位、病名などが記載された診療情報提供書が必ず必要になりますので、検査当日にご持参ください。
検査当日は予約時間内に当院の受付にお越しいただけるよう、患者様にお伝えください。
保険証や診療情報提供書を必ずご持参いただくようお願いいたします。
撮影した画像はCDでお渡しいたします。
当日画像データをご希望の場合は、お会計時にCDをお渡しいたします。読影結果は後日郵送いたします。
翌日以降に画像データをご希望の場合は、CDと読影結果をご依頼いただいた医療機関へ郵送いたします。