マヒ・けいれん|鎌倉脳神経MRIクリニック|鎌倉の脳神経外科・MRI検査

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てんかん・けいれん

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てんかん・けいれん

けいれん(痙攣)は、全身、または一部の筋肉が自分の意思とは関係なく収縮しふるえてしまう症状です。
けいれん=てんかん ではありません。
まずは、緊急を要する病気(脳卒中・脳炎など脳病気、薬物中毒、血糖や電解質の異常、心臓の病気など)を除外する必要があります。

脳が原因となる場合(症候性てんかん)

  • 脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)
  • 脳腫瘍、
  • 頭部外傷(脳挫傷など)
  • 感染症(脳炎、髄膜炎、脳膿瘍など)

脳にも脳以外にも原因がない場合

  • 突発性てんかん

脳以外が原因となる場合

  • 熱性痙攣
  • 低血糖、電解質異常
  • 尿毒症、肝不全、鉛・水銀中毒など

まずは頭部精査や採血検査を行い、けいれんの原因となる病気が隠れていないか、確認が必要です。

てんかん

てんかんの有病率と発症率

てんかんは、脳の神経細胞の活動が突然乱れ、過剰に興奮することによって生じる発作です。

100人に1人がもつありふれた病気で、赤ちゃんから高齢者まで、どの年齢でも発症し、だれでもなり得る病気です。発症率は3歳以下が最も高く、成人になると減りますが、60歳を超えた高齢者になると脳血管障害などを原因とする発病が増加します。

けいれんの種類

てんかんは「全般てんかん」と「焦点てんかん」に大きく分けられます。さらに、発作を起こす原因について、前述の通り脳に病変がない「特発性」と脳に病変のある「症候性」に分けられます。

全般てんかんは、両側の脳から同時に始まる発作(全般発作)を起こします。

皆様が思い浮かべるような、突然倒れ、全身が突っ張ったり(強直発作)、がくがく震えたり(間代発作)する発作です。

焦点てんかんは、脳の片側の一部から発作が始まります(部分発作)。

部分発作は意識を保つ「単純部分発作」と意識障害を伴う「複雑部分発作」があります。

単純部分発作

本人は意識があるため、発作をすべて覚えています。

手足や顔の突っ張りやけいれんなどで、手足の痺れ、視野の異常、気分不良や胃部不快感を感じることもあります。

脳の発作の始まる部位により、言葉が出づらい・理解できないなどの失語症状が出現することもあります。また、麻痺があるにも関わらず脳梗塞や脳出血が見つからない場合は、てんかんによる症状の可能性もあります。

複雑部分発作

一点を見つめるような症状が多く、動きが止まります。手をモゾモゾしたり、口をモグモグさせたりすることも多い症状です。発作後、もうろうとしたり、言葉をうまく話せない状態が続くこともあります。意識を失うため自分では気が付きにくいのが特徴です。

てんかんの種類

治療

抗てんかん薬を毎日規則的に服用し、発作を抑制していく薬物療法が主流です。

抗てんかん薬は、脳の神経細胞の電気的な興奮をおさえたり、興奮が他の神経細胞に伝搬しないようにすることで発作を抑える薬です。
薬物治療にあたっては、①毎日規則正しく服用する、②生活リズムを整えて暴飲暴食・睡眠不足を避ける、③勝手に服薬を中断しない、ことが大切です。

1種類の薬で発作を抑制する単薬療法が好ましい形ですが、1種類のみでは発作が抑制されないときには、2種類以上の薬をもちいる多薬療法をおこないます。

治療の流れ

当院にはてんかん専門医による診察もありますので、ご相談ください(月1回土曜日)。

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