スマホ症候群(ストレートネック)
スマホ症候群(ストレートネック)
スマートフォン症候群とは、スマートフォンの長時間使用(スマホ依存)によって、身体の様々な部位に不調が生じ、それによって生じてくる症状の総称です。これは脳疾患と共通する症状も多いため、専門医師による鑑別と適切な対処が必要です。
スマホ依存が身体に及ぼす悪影響として、主に3つの要素があります。
スマホ使用時の姿勢ですが、図のように、頸部や腰部に過度な負担が生じていることが多くなります。
頭を前に倒す姿勢を長時間に行うことにより、首や肩まわり、背中の筋緊張が強くなります(スマホ首)。
頚腕部の筋肉過緊張が後頭部から頭全体、顔面、上腕部におよび、自覚症状のないまま頭部、顔面(目の周り)、上肢の筋肉まで及び、さまざまな症状を来します。
長時間スマホの画面を見続けることによる眼精疲労は、
などにより、目の周囲の眼輪筋や眼球を動かす眼球運動筋の過緊張が生じます。
これは、目の症状だけでなく、頭痛、肩こり、めまい、嘔気、嘔吐、などの症状を引き起こす原因にもなります。
スマホを見る時間の大部分は、興味があるエンタメやニュースばかりを見ているため、興奮や刺激によって交感神経(興奮)が亢進することによる自律神経失調(交感神経亢進)の状態となります。交感神経亢進が過剰になると、筋肉の緊張、血圧上昇などの体内変化が起き、リラックスの時間が減ることで、ストレスや疲労を感じやすい状態に陥りやすくなり、結果として、頭痛、めまい、肩こり、しびれ、耳鳴り、動悸、だるさ、などのストレス系の症状を引き起こします。
このように、スマホ依存は、「姿勢の悪さ、眼精疲労、交感神経優位の自律神経失調」により、下記のような様々な症状が起こります。
これが、スマートフォン症候群です。
ただし、これらの症状の中には、脳疾患の可能性が否定できない症状も多く含まれます。
スマホの使い過ぎだから、と自分で判断せず、まずはMRIなどで脳疾患の有無を確認してください。
壁にお尻と背中をピタッとつけて立ちます。この時、「後頭部」「肩甲骨」「お尻」「かかと」の4か所が自然に壁についていれば正常です。
もし、後頭部が壁から浮いていたり、不自然な姿勢と感じた場合はスマホ首が疑われます。
スマートフォン症候群の予防は、スマホの長時間使用を避け、使用中の姿勢を正すことが第一です。スマホ使用中には頭を大きく下げず、目の高さで画面をみるよう心がけましょう。
パソコン作業中の姿勢も大切です。画面の上端が目の高さと同じかやや下となるように調整しましょう。
スマートフォン症候群の症状は、薬によって改善できても、それは一時的な対症療法に過ぎず、根本的な治療にはなっていません。
日頃から正しい姿勢を心掛け、整体を受けたり、ストレッチを行うことで、自分の体を労わることを習慣化することで、薬に頼らない身体にしていくことが、根本的治療となります。
当院が監修する頭痛・めまい専門の整体「スキャプラ鎌倉」ではその正しい方法をお伝えすることができます。
長時間のスマホ操作による症状にお悩みの方は一度ご相談ください。