【脳梗塞は早期発見!早期治療を!!】|鎌倉脳神経MRIクリニック|鎌倉の脳神経外科・MRI検査・頭痛外来

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医療コラム

【脳梗塞は早期発見!早期治療を!!】|鎌倉脳神経MRIクリニック|鎌倉の脳神経外科・MRI検査・頭痛外来

【脳梗塞は早期発見!早期治療を!!】

知っておこう!脳梗塞の症状

 

近年は芸能人、著名人の方がご自身の罹った病気を公表されることも多くありますね。

今回は「脳卒中」のうちの1つ「脳梗塞」についてのお話です。

(脳卒中とは、血管が詰まって起きる脳梗塞、血管が破れて起きる脳出血・くも膜下出血の3つのことを言います。)

脳梗塞に罹ったことのある著名人には、読売ジャイアンツの終身名誉監督の長嶋茂雄さん、元総理大臣の小渕恵三さん(故人)、Mr.Childrenの桜井和寿さん、西城秀樹さん(故人)などがいます。

どの方も同じ「脳梗塞」という病気ですが、症状や、後遺症の程度、重症度などは様々です。これは梗塞の起こる部位や範囲によっても異なりますので、一概には言えませんが、脳梗塞は早期発見・早期治療で後遺症や、社会復帰までの時間が変わってきます。

まずは脳梗塞を発症しないよう、リスクとなる高血圧や脂質異常症などの生活習慣病の予防や適切な治療が大切です。(当院では脳卒中予防の生活習慣病の管理も行なっております。)

そして「あれ?おかしい。脳梗塞かも」と疑う症状を知ることで、ご自身や身近な方の発するSOSに気づきやすくなりますので、ぜひ覚えておいて下さい。

脳梗塞の症状

・運動障害(片側の手足や顔に麻痺や、半身の脱力が起こる)

 例)お箸やペンを使おうと思っても、力が入らずに落としてしまう、どちらかの腕だけ、足だけが上げにくい・動かしにくい、口が上手く閉じずに食べ物、飲み物が片側からこぼれてしまう、など

・感覚障害(しびれや感覚の鈍さが出る)

 例)片側の手足にだけしびれが出る、触った時の感覚が鈍く感じる、など

・言語障害(言葉が出にくい、呂律が回らなくなる)

 例)聞かれたことに答えようとしても、言葉が出てこない、喉音「ガ行」舌音「サ・タ・ナ・ラ・ダ行」口唇音「パ・バ・マ行」が言いにくい、上手く発音できない、など

・視力障害

 例)一時的に真っ暗や白っぽくなって片目だけ見えなくなる、道路の白線が2本に見えたり、クロスして見える、1つのものがずれてダブって見える、など

・視野障害

 例)物を見たときに半分欠けて見えない・見えにくい、お皿の片側半分にある方だけ見えない・見えにくい

・その他(めまい、意識障害など)

米国脳卒中協会では、脳卒中を疑う人に対して3つのテストを推奨しており、1つでも当てはまったら脳卒中を疑います。3つの頭文字と脳卒中を疑う症状があれば「すぐに受診を=time」「発症時間=time」の頭文字を取って「FAST」と呼んでいます。

  

もし上記の症状が一時的に自然に消失しても、それは一過性脳虚血発作(TIA)の可能性が高いと考えられます。これは2日以内に本格的な脳梗塞を発症する可能性が高い、危険な発作です。

これらの症状が見られた場合はすぐに受診をして下さい。

2000年に62歳という若さで亡くなった、小渕恵三元総理は脳梗塞を発症した当日、記者からマイクを向けられても言葉が出ないといった会見中の様子が映像にも残っています。これは恐らく一過性脳虚血発作だったのではないかと後に言われました。事実、この会見の日の夜に脳梗塞を発症し、その後入院されました。

脳梗塞も脳出血も似た様な症状が見られますが、治療は真逆のものになります。ですから、必ずMRIなどの検査を行う必要があります。

これからの時期、暑さが増すと脱水状態となってしまうと脳梗塞発症のリスクが高まる方も多くなります。

「あれ?おかしいな」と思ったらすぐに受診を!脳梗塞は早期発見・早期治療をしましょう!

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