【頭痛にもタイプがある?私の頭痛は何頭痛?】
「どうしたらいいの?教えて、根本先生!」
今日は頭痛についてのお話しです。
皆さんは「頭痛」に困ったことはありませんか?周りに「頭痛持ち」の方はいませんか?
日本国内の頭痛患者総数は3200~3300万人と言われています。
そして日本人の4人に1人(26.3%)が週1回以上の頭痛に悩まされているそうです。さらに、月に1回以上頭痛がある人はなんと60.8%も!
これだけ頭痛に悩んでいる人が多くいますが、そのうちどれくらいの人が適切な診察・治療を受けているのでしょうか?
頭が痛くなったら痛み止めを飲む、という方も多いかと思いますが、実は頭痛にはタイプ(種類)があり、それぞれの頭痛に応じた対処方法、治療薬があることを知っていますか?
私も頭痛持ちですので、頭痛でお困りの患者さんの気持ちは誰よりもわかるつもりでいます。
「頭痛ってどこに相談したらいいの?」「何科に行けばいの?」「頭痛の診察ってどんなことをするの?」と思っている方も多いのではないでしょうか?
そこで、皆さんの疑問に応えるために今回は診察の様子をご紹介したいと思います!
診察の流れ
1)問診票の記入
当院では頭痛を主訴に来院される患者さんには通常の問診票に追加して、頭痛専用の問診票を準備しています。痛くなる場所や痛みの性状、頭痛が起きるきっかけで思い当たることなど、頭痛についての細かい質問に答えて頂きます。
2)診察(問診)
記入して頂いた問診票をもとに、医師が問診を行います。ちなみに、私が問診で聞かれた内容は…
「頭のどの辺が痛くなるか?」「どんな痛みか?」「吐き気はあるか?」「頭が痛い時に普段気にならない光や音、臭いが気になることがあるか?」「家の中の動きで痛みがひどくなるか?」「肩こりはあるか?」などでした。
3)検査
脳に異常(病気)のある頭痛か、そうでないかを鑑別するために頭部のMRI検査を行います。また、首の形(ストレートネック)が原因による頭痛の可能性もあるので、首(頸椎)のレントゲン検査も行います。
4)診察(結果説明)
MRI、レントゲンの検査結果を医師が説明します。検査、問診の結果から片頭痛なのか、肩こりなどが原因の緊張型頭痛なのか、その他の頭痛なのかの診断がつきます。医師は頭痛のタイプや症状、日常生活への支障度、頻度などから治療薬の選択を行います。片頭痛の患者さんで発作を起こす頻度が高い場合は、発作予防薬を内服したり、抗CGRP製剤といった注射薬を使用することもあります。
ちなみに私は検査・診察の結果…「片頭痛」と「緊張型頭痛」の両方の可能性が高いとのことでした。片頭痛の頻度が月に2.3回とさほど高くなく、日常生活への支障度も高くないため、発作予防薬は現状では必要なく、痛みのある時に専用の内服薬=「トリプタン製剤」内服をすれば良いとのことでした。
トリプタン製剤は数種類ありますので、以前内服して効果がなかった…という方もぜひ、当院へご相談ください。
https://medical.apokul.jp/web/370/reservations/add