【物忘れに対する適切な対応とは】|鎌倉脳神経MRIクリニック|鎌倉の脳神経外科・MRI検査・頭痛外来

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医療コラム

【物忘れに対する適切な対応とは】|鎌倉脳神経MRIクリニック|鎌倉の脳神経外科・MRI検査・頭痛外来

【物忘れに対する適切な対応とは】

物忘れに対する適切な対応とは

 

突然ですが・・・

「今日何月何日?」

「これからどこに行くんだっけ?」

「このお皿どこにしまうんだっけ?」

 

認知症の人からのこれらの質問に対し,みなさんはどのように対応されていますか?

 

①~③のどの対応が望ましいでしょうか?

 

①思い出せるまで考えてもらう

②正解を伝える

③確認手段を伝える

 

「自分で思い出してほしい」「考えた方が脳トレになる」といった思いから①を選ばれた方も多いかと思いますが,私たちがおすすめする対応は②と③です.

今日は脳の仕組みという視点でその理由をご説明したいと思います.

 

認知症には近時記憶の低下という3,4分前から数日前といった比較的近い事がらを思いせない代表的な症状がありヒントが効きにくいのが特徴です.健常の方の物忘れでは,ヒントや時間をかければ思い出せる事があるため,私たちは①の対応をしがちですが,認知症の人にとって①は心当たりのない記憶を無理やり作り出す作業に他なりません.そして一旦誤って作られた記憶は(専門的には記憶錯誤といいます)その後修正されにくく同じ誤りを繰り返す脳の癖があるのです.

誤った記憶が強化される前に正しい記憶へ導く➡②,対処法を習慣化させる➡③が,認知症の人に対しては適切な対応といえます.

 

もうひとつの理由は「人間関係の維持」です.①は毎回難問クイズを出されているようなものです.辛いですよね.私は解けない数式を無理に解かされ数学だけでなく数学の先生までも嫌いになった学生時代の苦い記憶がありますが思い出せない辛さに加え「辛い事をさせてくる人」という認識が対話者との関係を悪化させ,関係の悪化は認知症の行動・心理症状といわれる妄想(家族がものを隠した等)や攻撃性にも繋がる可能性があるのです.

これらの理由からも②③の対応をおすすめします.

 

ただ頭では理解していても実践するにはなかなか根気がいりますよね.

当院の「オンライン認知症ケアプラス」はそういった方へおすすめするサービスです.認知症の人の近時記憶低下による影響を事前予測しご家族に変わってメッセージします.メッセージが②と③の役割を果たす訳ですがこれは本日お話した物忘れへの適切な対応を元に作られています.

治療効果も高いので是非一度無料モニターをお試しくださいね(当院受付にお声掛けください!)

 

ご予約はネットからも可能です

https://medical.apokul.jp/web/370/reservations/add

 

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